診療放射線技師100人カイギ発起人「熊谷優季さん」インタビュー
現在大学院に通いながら診療放射線技師として、そして診療放射線技師100人カイギ発起人としての活動をしている熊谷さん 発起人となる背景や想い・診療放射線技師100人カイギの役割、最後に「彼のルーツ」についてお話をお伺いしました。
ーコロナ渦での状況変化(オフラインからオンラインへ)
まず、コロナの状況下で就職活動や国家試験を乗り越えたと伺っているのですが、情報収集など振り返っていかがですか?
昨年からのコロナで繋がりが少ない中、国家試験や進路を決めなければいけなかった、結構悶々とした一年間でした。普通だったら直接人にお話を聞けたりもできたと思うのですが、情報収集することも難しく、色んな病院や地方などの大学院にも見学が難しい中で悩むことが多かったです。
そんな中、徐々にオンラインで参加できるセミナーも増えてきました。例えば「センさんミーティング(リンク)」とか、臨床工学技士100人カイギなどがだんだん知り得る情報になり自分も参加していました。
ー医療職100人カイギを知るキッカケ
元々、地域で100人カイギを主催されている方の知り合いもいて存在自体は知っていました。(100人カイギ自体)すごく面白そうだなと思っていました。昨年大学に通いながら、センさんミーティングに参加していた際に臨床工学技士100人カイギ発起人の西垣さんに出会いました。
西垣さんが医療職種で100人カイギを立ち上げようと熱心に声掛けをされていた中で、診療放射線技師も100人カイギを立ち上げないか?とお誘いいただきました。
ー発起人となる決意
センさんや西垣さんと話す中で、放射線技師の中にもコロナ渦だからこそ、このような新しいコミュニティだったり、オンラインでゆるく繋がれるキッカケがあっても良いよねという話をしていました。
僕が若いということ、コロナの影響を直に受けてコミュニティの大事さを身にしみて感じていたということが大きいです。同じような境遇の人達が繋がれるような場所を作れるのであればと、
チャレンジしてみようと思い手を挙げさせてもらいました。どこまでできるか分からないですが、色んな人の手を借りながら修正しつつ始めさせてもらっています。
ー診療放射線技師100人カイギの役割
そうですね!強調したいのは、「放射線技師の学会やセミナーなどの専門的なテーマを取り上げているのではありません」ということです。登壇していただく方には所属など関係なく、その人自身が人生を振り返って自分なりの判断軸・座右の銘を話してもらいます。
例えば、「こんなピンチの時にこう思って行動しました。」のようなエピソードを交えたご本人の行動指針のようなものです。
普段なかなか学会や仕事では話していない部分をお話して欲しいと思っています。そしてプラス、経験から現在行っている活動・この先に考えている活動をちょこっと混ぜてもらえたら(このカイギを通じて)新しい取り組みなどに発展してくのでは?と考えています。
参加していただいた方々には、そこから新しい発見や感じたことを持ち帰っていただけたらなと思っています。
そうですね、まだ第1回も始まっていないのでなんともというところですが(笑)「10分間」という決まりの中で自由に自身の経験や思いを語っていただけたらと思います。
ー登壇するのはどんな方が良い?
最終的には誰も知らないような人がポッと出てくるのは面白いと思います。「こんな人がいたの!?」っていう。20回を経てというところではありますが今はオンラインが主流ですけど、オフラインになったときに別の機会でそれぞれの地域で100人カイギを通して知り合った方々が話せるようになると素敵だなと思いますね。
※第1回登壇者一覧
最初はまず診療放射線技師100人カイギを知ってほしいので、有名な方やインパクトのある方にお声がけさせていただいています。ですが、今後はどんな方でも登壇してもらい、地域ごとに新しいモノが生まれていくことを目指していきたいなと思います。
そういうことではなく、あくまで放射線技師というのはキッカケというところです。ライセンスを持っていなくても業界に関わっている企業の方だったり、(放射線技師と)一緒に働いている人でも全然構いません。例えば、医師や看護師、臨床工学技士の方でも誰でも歓迎です!
ー開催のスパン
目処として、月に1回開催を考えています。運営メンバーみんなができる範囲でできる役割を回せるのが理想だと思いますので、様子を見ながら開催間隔は調整していこうと考えています。
なるほど、では診療放射線技師100人カイギ=熊谷さんということではなく、ブランドの中で運営メンバーが流動的に動いていくイメージですか?
もちろんです。なので、僕は本当に言い出しっぺなだけで会を作ってくれたり運営したりという部分はみんなで行っています。ここは大切にしたいところです。僕の役割は「前に出て想いを伝える」ところを役割としてやらせてもらっています。
運営メンバー募集と関わり方の工夫
活動に興味を持たれる方もいるかと思います。途中からでも入りやすいよう何か工夫などされているのですか?
現在も運営メンバーを募集しています。
どのタイミングでも関わりやすいように一緒にできる場は準備しているつもりです。
毎月開催していく中で、役割を変えながら運営する予定です。色んな方が変わってもできるんだよっていうのはお見せしながら、関わりやすさのハードルを低くしていきたいと考えています。
こういった意味でも、月1回開催を頑張ってやりたいと思っています。その時々で参加できるメンバーの方も変わりますので、ここは僕の希望ですね(笑)
熊谷さんの100人カイギ話〜熊谷さんのルーツ〜
↑デンマークにてヒッチハイク中の熊谷さん
熊谷さんは大学時代、留学や旅行、いろいろな地方での活動などに参加されていますよね?キッカケはあったのですか?
僕は東京生まれ東京出身ということもあって、地方での暮らしや多文化に憧れを持っていたりして、長期休みや学外活動を有効に活用して、いろいろな地域やコミュニティによく出向いたりしていました。
とても良い経験をされてきたのですね!繋がりの中で多くの価値観に触れられるところが素敵だなと思います。
はい!地域での活動や多文化の人たちとのコミュニケーションを通じて、繋がりの大切さを常に感じていました。そういった矢先にコロナの状況になり、繋がりが絶たれてしまったというのも、発起人となった背景の背景くらいにありますね。
↑おてつたびに参加する熊谷さん
(FNNプライムオンライン 「交通費も宿泊費も無料! 「お手伝い」と「旅」を組み合わせた「おてつたび」で地方活性化も」記事より引用)
ー校長先生の言葉に影響を受けて(高校時代)
なるほど。熊谷さんのバイタリティーの元になった経験や理由というのはあるのですか?
ほんとに根本のところを言うと、大学受験で志望校に行けなかった経験ですかね。悔しい中、思い出に残っているのが高校の卒業式での校長先生の挨拶で「大学の4年間で差がつく」という話です。アメリカと日本の大学生を比較した話をしてくださったんです。アメリカは卒業するのが難しいので勉強する、具体的には4年間で400冊の本を読むと。日本は入るまでが難しい、ここで差が生まれるという話があったんですね。日本人でも多く本を読む人で100冊程度だよと。「大学受験でうまくいかなった人も4年間無駄にしなければどうにでもなるよ」という話をしてくれました。
この話に感銘を受けて、大学ではとにかく多く本読みました。
「なぜ本を読むのか?」(リンク)という本も最初の頃読みましたね。笑
そこから、本を読んだり、旅をして人に会ったりと色んな価値観に触れていきました。それが本当に楽しくなってのめり込んだというのがインターンなどの活動につながる根本の理由にありますね!
そんな経験をなさっていたのですね!コロナの一年間は相当苦しかったですよね。
はい。去年1年間は辛く苦しい1年でしたね。今までつながっていた人とも中々連絡が取れないというのもあり、国家試験勉強も1人で行った経験もあり、なんとか打開したいなと思っていました。
そういった打開策の一つとして診療放射線技師100人カイギがあったわけですね?
はい、これなら自分の想いも重ねられますし、同じ想いを持った方々にも届けていきたいなというところで何か後押しできるようなことを自分がしていきたいなと思います。
ありがとうございます。照
若いというのも一つの強みにして、別け隔てなくボーダレスに繋がれる場を知ってもらいたいなと思います。
これからが楽しみです。ありがとうございました!
10月17日(日)開催 第1回 詳細
開催情報 | |
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主催 | 診療放射線技師100人カイギ |
開催日 | 2021年10月17日(日) |
開催時間 | 19:00 ~ 21:00 |
会場 | オンライン(Zoom) |
会場住所 | ー |
費用 | 500円 学生無料 |
定員 | ー |
登壇者 | 吉川 典子さん 加藤 京一さん 稲森 瑠星さん 石風呂 実さん 待鳥 しょーこさん |
《リンク》
診療放射線技師100人カイギは【医療職100人カイギ】クラウドファンディングに参加しています。
〜『コロナ禍で命を守る医療者と医療者を目指す学生に夢をプレゼントしたい!』〜
是非、アンバサダーになって多くの人の人生にふれてみてください
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